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2020年7月5日
monologue #4
漁師といえばだいたいが荒くれ者。おっきく稼いだお金で御殿をぶったて、 派手なジャージをだぼっと着こなしシーマかそれでなければランクルか、 いずれにしてもびっかびかのでっかい車を乗り回す。こんな偏見、 というか若い頃からわりに好んで旅した港町でたびたび実像を目にした...
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2020年5月5日
monologue #3
きょうは日曜日。珈琲好きの会社員のおおくが週に一度、何処か気にいりの カフェで過ごす至福の時間をイメージしながら一日をスタートする、そんな 祝福に満ちたいち日。なのに、なのにどうしたことか、うちの店にはたったの 一人も来客がない。そんな苦い現実がたびたび僕らのもとを訪れた。...
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2020年4月26日
monologue #2
2010年8月の立ち上げから3年8カ月にわたって妻と2人で営んだHUTTE。 客席とキッチンをあわせても14坪ほどのささやかなカフェを始めから最後 までいつも温かく見守ってくれ、続けられなくなった日を僕らと一緒になって 悲しんでくれ、さらに閉店から3年が過ぎたいまもなお再開...
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2020年2月23日
monologue #1
「あぁ、生きかえった」。 肌にまとわりつくような暑さがようやくやわらいだ8月下旬の、とある夕方。西日を みつめながらアイス珈琲を飲んでいた男性が軽いためいきとともに放ったひとことに、 僕は耳を疑った。頭のなかでいま起きた出来事を、予期せぬ瞬間をじっくりと点検...
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2018年3月5日
あきらめ悪く生きていきます。
こんにちは。 どうにも相性の良くなかった環境にさよならし、4月からまた新天地に 移ることになりました。 浦幌町という小さな町で歴史を紡いできた林業の会社で、森の仕事に 就きます。人生の後半を、自然が健康を保つためのお手伝いをして...
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2017年11月3日
森で足元をみる。
仕事でたまった疲れを吐き出したくて今日、屈斜路湖を訪ねました。 冬支度の和琴半島は、足首くらいの高さまで落ち葉がつもっていて、一歩 進むたびにがさがさざりざりと枯れた音が森に響きます。とてもいい音です。 着信音にしたいくらい耳に心地いい。...
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